発泡プラスチックスとは

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発泡プラスチックスとは

Plastics

発泡プラスチックス

発泡プラスチックス(ビーズ法)の製造方法

発泡プラスチックス成型品は、大きく2つの工程を経て作られます。

①原料ビーズを高温の水蒸気で加熱し、膨らませて発泡ビーズをつくる《発泡工程》
②《発泡工程》でつくった発泡ビーズを、成型金型に充填し、高温の水蒸気で加熱し発泡ビーズをくっつける《成型工程》

※発泡プラスチックス成型用の原料ビーズには、あらかじめ発泡ガスが閉じ込められています。
​​​​​​​高温の水蒸気で加熱した原料ビーズは柔らかくなります。そして、発泡ガスが激しく振動する力により、原料ビーズは膨らみます。

発泡プラスチックスとは

発泡プラスチックスにはさまざまな種類があり、原料ビーズの成分によって名前が変わります。
このうち、原料ビーズの成分がポリスチレンのものを発泡スチロール(EPSまたはビーズ法ポリスチレンフォーム)といいます。
他にも、発泡スチロールのほか、発泡ポリプロピレン(EPP)や発泡ポリエチレン(EPE)・変性ポリフェニレンエーテル(m-PPE)があります。
上記全てを含めて、「発泡プラスチックス」と呼びます。

やさしく包む科学

炭素と水素の力

画像:炭素と水素の力

発泡スチロールの分子式は-[C8H8]-n。
炭素と水素からなる石油精製品です。
必要な量をお使いいただくことで森林伐採量を減らすことが出来ます。
(地球のCO2吸収力維持に貢献します。)

保温力

画像:保温力

煮立ったばかりのおでんやカレーを鍋ごと発泡スチロールの容器におさめて保温してみてください。
30分後には、よく煮込んだおでんやカレーの出来上がり!
光熱費を節約できるエコな箱!

衝撃吸収力

画像:衝撃吸収力

発泡スチロール製の容器に生たまごを入れて落としても、割れることはありません。
実験するときは、たまごが容器の外に飛び出ないようご注意ください!
入れるたまごは1つだけ!

省資源力

画像:省資源力

発泡スチロールの倍率は3倍~100倍までさまざまですが、テレビ用梱包材や食品容器(魚箱)などは概ね50倍に膨らんでいます。
つまり、体積の2%が原材料で98%は空気です。

耐久力

画像:耐久力

発泡スチロールは重さに強く、道路の基礎材にも使われます。
水によく浮くので桟橋の中にも詰められたりします。
縁の下の力持ち!

リサイクル

画像:リサイクル

JEPSA 発泡スチロール協会の調べで、2019年の発泡スチロールのリサイクル率は89.5%を達成しました。
意外ですか?

JEPSA ​​​​​​​発泡スチロール協会